一級建築士2024年の製図課題が発表されました!
どんな対策をしたら良いか、掘り下げていきましょう。
この記事は2020年の一級建築士試験に一発合格した筆者が書いています。
※今年の試験日は10月13日(日)です。
過去の出題事例
1級建築士で「大学」は初の出題です。
マジか
一応、H25に「⼤学のセミナーハウス」が出題されましたが、これは研修施設だったので今回の課題とは関連性が低いです。
「大学」が出題された背景としては
という理由が考えられます。
:教育施設
:避難所
:交流施設
色々な使い方ができそうですね。
少子高齢化の昨今、これからの大学には教育施設以外にも様々な使い方が求められてきそうです。
なんか「この機会に大学のこと勉強しとけよ」という意図を感じました。
要求図書
「要求図書」は昨年と同じです。
近年の傾向として階数指定がありません。
どんな階数でも対応できるよう対策しときましょう。
試験当日まで階数が分からないのは不安ですね。
資格学校の課題でくり返し対策するしかありません。
留意事項
1文、追加がありました。
「構造計画」と少し抽象的ですが採点に関わるポイントです。
構造計画って何したらいいんや
具体的な対策は資格学校に考えてもらいましょう。
今までのように「バランスよく柱を配置しました」だけだと足りない気がしますね。耐力壁や免震構造など、具体的な構造計画が求められそうです。
日本では毎年のように自然災害が起きているので今後もこのような課題が出る可能性が高いです。
また「どんな震度を想定して計画したか」と問われる可能性もあります。記述対策も大事になりそうです。
大学を計画するポイント
エスキスに関わってくるポイントをまとめました。
大学は様々な棟で構成されます。学習棟だけではなく食堂・体育館・図書館、さらには実験棟や病院といった出題も考えられます。
大学は公共性が高いので、幅広い利用に対応しないといけません。
周辺環境を読み取って最適なアプローチを考える必要があります。
小学校や中学校ではなく大学をチョイスしていることから「公共性を盛り込むぞ」という出題側の意図を感じます。
いずれにせよ、ヒントが少なくて対策が難しいですね。
やはり課題をいくつもこなしてエスキスの対応力を上げる必要がありそうです。
実例を見た方が有利?
実例を見た方が良いの?
結論から言うとその必要はありません。
製図試験はあくまでも試験用の設計なので一般的な実例は参考になりません。
ぼくはR2(高齢者施設)に実例集を買いましたが2~3回しか読みませんでした。
それよりも作図やエスキスに時間をかけた方が、よっぽど効果的です。
おれ試験対策してるぜ…!という自信につながるかも知れません。
まとめ
今年の課題は「大学」でした。
サブタイトルも無く、ホント掴みどころのない課題です。
用途・立地・構造など、様々な課題を想定した対策が必要になりそうです。
幅広く対策するのは大変だと思いますが、限られた時間で合格するためにも課題をやり込んで効率よく学習していきましょう。
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