設計時事務所で働くとどんな感じ?
こんな方に向けた記事です。
「設計事務所」って聞くと
どんなイメージでしょうか。
:毎日徹夜
:鬼上司がいる
:常に図面書いてる
:センスないと無理
あまり良いイメージが無いと思います…
ぼくは設計事務所に2年半勤めて、様々な経験を積みました。
最終的には激務に耐えきれず退職しましたが、振り返えると良い経験でした。
「実際はどんな感じなんや」と気になる人もいると思うので、あるある形式で紹介します。
主観的な情報が多くて申し訳ありませんが、参考になると嬉しいです。
設計事務所あるある8選
1.スキルが溜まる
幅広いスキルを習得できる
設計事務所では幅広い仕事をこなす必要があります。
目の前の仕事を消化するだけでも成長できます。
:基準法を覚える
:納まりを調べる
:作図ソフトに慣れる
:設備・構造との整合
慣れるまでは大変ですが、日々の仕事をこなしていくだけでメキメキ鍛えられます。
2.調べること多すぎ
設計では「調べる力」が必須
幅広い仕事をこなすために、調べる作業が多くなります。
:建築用語
:躯体の納まり
:矩計図の書き方
:天空率の申請方法
設計の仕事は幅広い知識が求められるからキツイ…
これ、経験者なら
共感してくれるはず。
ペーペーの頃は特に知らないことばかりなのでgoogleや専門書を駆使して解決していきます。
ぼくは納まりとか特に苦手だったので苦労しました。
同じように悩んでいる方に向けて記事を書いたので良ければ参考にどうぞ。
3.一級建築士だらけ
これ住宅設計をしていた頃は
知りませんでした
設計事務所で働くと、周りに一級建築士がたくさんいます。
当然っちゃ当然ですかね。
名刺交換しても一級建築士ばかりなので「自分も取らないと…!」という気持ちになります。
4.設計しない
設計事務所なのに…
建築学生のイメージが壊れると思いますが、設計事務所で働いていても設計することは少ないです。
マジで雑務が大半となります。
:電話
:調べごと
:近隣説明
:資料の印刷
これらも立派な仕事ですが、なにせ地味…。
例えるなら、シェフのために料理の下ごしらえをする感覚に近いですね。
5.常に電話してる
設計事務所は各所とのパイプ役
転職してから知ったのですが、設計事務所は各所とのパイプ役なので電話することが多いです。
常に電話してる…
:現場へ質疑回答
:構造・設備へ図面依頼
:メーカーへ詳細図手配
のんびり作業する時間は少ないです。
当時の上司から「設計事務所はコントロールタワーだ」的なカッコいいセリフを言われたのを覚えています。
6.繁忙期はヤバい
設計事務所の忙しさヤバい
これはイメージ通りかも知れませんが、設計事務所の繁忙期はヤバいです。
締め切り前のマンガ家のように、鬼の形相で図面を仕上げていきます。
ひどい時は週に2回、終電を逃していました。
今は違うかも知れませんが、4年前は図面の印刷や製本もしていたので手間がスゴかったですね。
7.市役所の常連になる
窓口の人と顔見知りになる
物件の規模によっては地域の条例をクリアしないと建てられないケースがあります。
そんな時は市役所に行ってあれこれ申請するのですが、これがまぁ大変。
慣れていないと「そもそも何の申請が必要なんや…」からのスタートです。
様々な条例
:駐車場の台数
:駐輪場の位置
:避難経路の幅
:ゴミ置き場の広さ
これらの条例をクリアしないと確認申請がおりないので一大事です。
窓口をハシゴするのは日常。
必死に聞いてまわります。
窓口のおっちゃんから「またお前か…」という顔されたのは一度や二度ではありません。笑
8.所長は常に不在
所長=営業マン
これは設計事務所によって違うと思いますが、ぼくが勤めていたとこでは所長は常に不在でした。
いわゆる営業マンがいない事務所だったので、所長自ら営業するために外出していました。
営業するのは別によくない?
って感じですが、これには大きな問題があります。
それは
ということ
地味やなぁ…と感じると思いますが、これキツイんですよね。
内装制限や天空率など「詳しい人に聞けば一発でクリアできる」みたいな問題を解決できないので「ここに所長がいればなぁ…」という場面が1日に10回ぐらいあります。
もし設計事務所への転職を考えている人がいたら「相談できる上司は常駐しているのか?」という点に注意してみてください。笑
まとめ
1.スキルが溜まる
2.調べること多すぎ
3.一級建築士だらけ
4.設計しない
5.常に電話してる
6.繁忙期はヤバい
7.市役所の常連になる
8.所長は常に不在
ネタっぽく紹介しましたが「設計事務所のリアル」を文章化できたと勝手に満足しています。
少しでも
参考になれば嬉しいです。
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