建築業界を渡り歩いて一級建築士を取った
筆者が、設計事務所での実体験をもとに
サクッと話していきます。
◎ぼくの経歴 →ハウスメーカー(設計)
→工務店(営業)
→設計事務所(設計)
結論:設計事務所で長く働くなら欲しい
あなたが設計事務所で建築に関わっていく
つもりなら、一級建築士は絶対に取った方が
いいです。
二級建築士とは違い、商業施設や公共施設も
ドンと来いです。
その他にも、こんなメリットがあります。
- 資格勉強した知識を実務にも生かせる
- 給料UP、昇級を狙える
- 転職に有利
- まわりからの信頼が爆上がり
ぼくは設計事務所に転職してから
一級建築士を取りました。
業界では必須スキルみたいな雰囲気があり
40代の上司(一級建築士)からも取るように
勧められました。
それまでいた住宅業界とは違い、
設計業界には一級建築士がゴロゴロいます。
一級建築士を持っているからといって
ドヤ顔で名刺交換をしても、相手も一級建築士
だったということが普通にあります。
なんと恐ろしい世界だ( ;∀;)
将来、設計事務所から転職するなら必要ない
ずっと設計の仕事をやるつもりが無いなら
一級建築士を取る必要はないです。
当たり前ですが、建築業界の外では
一級建築士の価値はほぼないです。
他業種の下調べや副業の勉強など、あなたが
没頭できそうなことに時間を全振りした方が
将来のためには有意義です。
住宅設計で働くつもりなら一級建築士は
なくても問題ないです。
ぼくがハウスメーカーや工務店にいた頃は
一級建築士は社内にいませんでした。
なんなら、二級建築士を持っていない同僚も
けっこういました。
住宅設計に一級建築士はオーバースペック
なんですよね。
もちろん、持っているに越したことは
ありませんが、忙しい業務の間に勉強する
気も起きず、当時は「一級建築士は自分には
無縁だ」と思いながら仕事をしていました。
【一級建築士の具体的な価値】
とは言え、設計事務所に転職してから
一級建築士の価値を体感したので、
これから取得を迷われている方に向けて
2点だけお伝えしたと思います。
・若い建築士の市場価値が高い
(50歳以上が6割、20代が足りない)
一級建築士の6割は50代以上です。
20代は1%程度しかいません。
50代以上の建築士は、ここ10~15年で
こぞって定年退職するので、これから
一級建築士を目指す20代の方は
建築業界にとってめちゃくちゃ貴重です。
20代や30代で一級建築士を取得できれば
建築業界での市場価値が爆上がりです。
ぼくの会社には20代が5人いますが、
一級建築士を持っている人はいません。
40代の所長とぼくの二人だけです。
まわりの関係先を見ていても、やはり
一級建築士は50代以上のベテランが
多いですね。
・将来性がある
(建築の仕事はなくならない)
建築士を求めている仕事は多いです。
例えば「設計」だけでもこんな感じです。
- 新築
- 建替え
- 解体
- 修復
これからは高度経済成長期に建てられた
50年以上前の建物の建替えや解体が
増えてきます。
少子高齢化で新築物件は減りますが、
設計の仕事そのものが0になることは
ありません。
他にも建築士が必要な仕事はあります。
- 工事監理
- 確認申請
- 調査、評価
これらはゼネコンや審査機関です。
設計とはイメージが変わりますが、
どれも建築には欠かせない仕事です。
時代に合わせて動ける
資格を持っていれば、時代の状況に合わせて
行動できる強みがあります。
例えば、AIが普及してきたら受付係や
運転手といった仕事は奪われてしまうと
言われています。
ですが、建築や研究開発のように
その時の状況(建築であれば物件ごと)に
的確な答えが求められている仕事では、
人間の方がAIよりも優れていると
言われています。
つまり、一級建築士という資格があなたの
市場価値を担保してくれます。
【まとめ】
取得さえできれば、長く食べていける
一級建築士は難関資格ですが
取得した後の未来は明るいです。
ずっと建築に関わっていくのであれば、
合格へ向けてコツコツ勉強を進めてみては
いかがでしょうか。
最後までご覧いただき
ありがとうございました。
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