【 本レビュー 】建築士が納まりの参考にしている本3冊

 

「納まりの基本を勉強したい!」

「実務で参考になる本はどれ?」

こんな方にオススメの記事です。

 

この記事では設計事務所に勤めていた一級建築士の筆者が実際に使っていた納まりの本をご紹介します。

設計の基礎から学びたい方はこちらもどうぞ。

 

【本レビュー】新米建築士の教科書【建築初心者にオススメ】
「新米建築士の教科書」いいですね。設計の仕事のノウハウが詰まっています。(*^-^*)学校では教えてくれない「実務の知識」に特化した本なので、設計初心者にとっては2~3年ぐらいの経験を先取りできる一冊です。

 

 

納まりは手で覚える

 

そもそも「納まり」とは「部材と部材がつながる部分」のことです。断面図でよく分からない部分は詳細図で表現していくわけですが

まぁこれが難しい

設計初心者にとって詳細図は高い壁です

 

  • 納まりの知識がない
  • 参考資料が見つからない
  • 何を参考にするべきか分からない
  • そもそも単語が分からない

なかなか覚えられず建築の奥深さを痛感します。ぼくが新人の頃は、現場監督から「ここの納まりどうなってるの?」と聞かれるのがイヤでした(´Д`)

なぜなら「答えられない」から笑

そんな納まりを最速で覚えるためには「自分で図面を書く」ことがベストです。参考になる資料を手元に置いてバリバリ作図しましょう( -`д-´)

ここからはぼくが参考にしていた3冊ご紹介します。

 

『 木造・S造・RC造 ディテール集 』

 

 

まずは初心者にオススメの1冊。

 

  • 木造・S造・RC造を収録
  • 図が多くて見やすい
  • 部位ごとに調べられる
  • 納まりの理由も載ってる

納まりの基本を知るには持ってこいです。

他の本より色が多くて親しみやすい。その上レイアウトも見やすい。初心者でも抵抗なく読めると思います。ぼくは納まりが苦手だったので、勉強するために自腹で購入しました。詳細図を書くときは手放せませんでした。(´∀`)

 

『 戸田建設の建築標準ディテール図集 』

 

 

「戸田建設の…」というタイトルですが独自の施工方法が載っているわけではなく、基本の納まりが良く分かる1冊です。初版は1993年というロングセラー。時代に合わせて改訂されてきました。壁や天井などの基本的な納まりだけでなく様々な詳細が載っている範囲の広さが魅力的です。

 

  • 屋上  : 鳩小屋、タラップ、丸環
  • トイレ : ライニング、トイレブース
  • 雑詳細 : 防煙垂壁、ブラインドボックス
  • 外構  : 擁壁、塀、門扉

ニッチな内容だとネットに参考図面が無いので、この本のように広範囲をカバーしたディテール集を1冊持っておくと心強いです。

 

『 ディテールの教科書 防水・水仕舞い編 』

 

 

ディテールの教科書という本ですが内容は応用編です。

建築雑誌に載っているようなオシャレな建物の納まりが載っています。「意匠性」と「防水性」を両立するためにどのように納めているのか。今どきの納まりが分かる1冊です。

 

  • 庇をうすく見せる工夫
  • 屋上デッキの防水方法
  • 壁面緑化で受けた雨水の集水先

かっこいい防水の納まりが詳しく解説されているので、見ているだけで巨匠気分になれます笑。

 

 

探し上手になろう

 

いかがだったでしょうか。

納まりの勉強って大変ですよね。以外にも、過去物件を参考にしたりメーカーに質問して情報を集めます。1つの建築をつくるためにはインプットすることが多いと痛感します。(´Д`)

これを早く進めるコツは探し上手になることです。資料を探す時間を少しでも減らして、作図でアウトプットしていきましょう。バリバリ手を動かせば確実に実務経験が身についていきます。

設計を頑張っている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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【一級建築士】取得するメリット・デメリット
「一級建築士のメリットを知りたい」「頑張って取る意味はあるの?」こういう疑問に答えます。ぼくは建築業界を渡り歩いて29歳のときに一級建築士を取りました。学生のときから「一級建築士は勝ち組」というイメージがあったので、実際に取って感じたことをお話しします。

 

 

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