ライフワークバランスが大事
ブラック企業とかアリエナイ
こんな方にオススメの記事です。
ぼくは28〜29歳までヤバい工務店に在籍して、人生の底を過ごしました。あなたまでブラック企業で苦しい思いをしないように事前に見分けるコツを紹介します。
この記事は建築業界で3度の転職を経験した
一級建築士が体験談を交えつつ書いています
少しでも参考になれば幸いです。
休日が少なすぎ
ブラック企業は休日が少ないです。
求人票は要チェック。特に年間休日は必ず確認しましょう。
100日以上:△( 週二は休める )
90日以下:✕( アウト )
まぁ、求人票に「年間休日90日」なんて書く会社は無いでしょうが。なんか少ないな…と感じたらエージェントや採用担当者に確認した方が良いです。
「休日出勤はありますか?」
休日だけを聞くと印象が悪くなるかも知れないので「資格学校に通いたい」とか「子供を保育園に送るから」
といった前置きを挟みましょう。そこまで聞かれたら嘘をつく面接官もいないはずです。
残業多すぎ
「長時間労働」はブラック企業の代名詞です。年間休日と同じく労働時間も要チェックです。1日の労働時間が8時間を大幅に超えたらブラックの危険性が大きい。
まぁ建築業界は忙しいので多少は残業があるかと思いますが、それでも「1〜2時間」とか「繁忙期だけ」が許容範囲です。毎日22時過ぎしか帰れない…となれば普通ではありません。労働時間は真剣にリサーチしましょう。
より確実に実情を知りたいなら口コミサイトが有効です。もしくは職場を観察できればベスト。面接などで職場に行く機会があれば、それとなく観察してみましょう。もしも机が散らかっていたり妙な生活感があるなら超危険。家に帰れていない証拠かも知れません。
手当が無さすぎ
ブラック企業は例外なく銭ゲバです。社員にはあまり給料を払いたくないというが気持ちが強いので、給料面に隠し事が無いか要チェックです。
基本給は一目瞭然ですが問題は残業代。きちんと払う気があるのか。「固定残業代」とか「残業代として含む」
といったフレーズは黄色信号。残業代が出ない可能性があるのでエージェントや採用担当者に聞いてみましょう。
交通費や休日出勤手当も同じです。入社してから「こんなはずでは…」だと手遅れ。給料はダイレクトに生活に影響する分、失敗したときのショックも大きいので慎重に判断しましょう。
売りが抽象的すぎ
ブラック企業は褒める所がないので抽象的な売りを連呼しがちです。
若手が活躍
社員が仲良し
アットホーム
こんな言葉は要注意。実際には真逆であることが大半です。
ぼくがブラック企業に在籍していた頃は社長が「アットホーム」なんて売り文句を求人表に書いていました。正反対な職場のに、よく書けるな…と社長の人間性を疑いました。
もしも気になった会社が抽象的な売り文句を使っていたら「具体的にはどういう意味なのか」ズバッと聞いてみて下さい。聞き方次第で何とでもなります。
↓
「私と同年代の方は何名ほどいらっしゃいますか」
↓
「具体的な仕事内容をお聞きしても宜しいでしょうか」
こんな感じで上手く聞き出しましょう。特に仕事内容は大事です。希望とは全然違う雑用仕事なんて押し付けられたら大変です。
聞かれる会社側としても「興味を持ってくれている!」と感じて意外と悪い気はしないものです。
精神論が横行しすぎ
精神論を振りかざす会社はマジで危険です。
明らかに無理な作業量でも処理し切れないと「やる気を出せ」とか「昔はやっていた」といった言葉で叱ってくる。会社は社員が支えているので精神論だけでは成り立ちません。
これ重要なポイントなんですけど精神論は求人票で分かり辛いです。当たり前ですが求人票に「弊社は体育会系バカです」「もやし野郎はいりません」なんてことは書きません。
ではどうすれば「精神論者」を見極められるか。
分かりやすい傾向としてはHPに「根性」とか「やる気」といった
ワードが頻発していること。もしくは面接の時に社長とか幹部が「根性」を連発してくるなら要注意です。
それよりも具体的なノウハウや仕事内容が話題に出てくるか注意しましょう。
間口が広すぎ
未経験でも大丈夫!という会社は慎重に見極めましょう。社員がすぐ辞めるので仕事が回らない。だから「誰でもいいから雑用してくれ…」という気持ちなのかも知れません。
働きやすい会社なら社員が辞めないので「事業拡大に若手が欲しい!」といった具合にターゲットが明確です。同じ人不足でも理由が全然違う。
未経験でも大丈夫!という求人を見かけたら鵜呑みにせず、慎重に考えてください。
ワンマン経営すぎ
一概には言えませんが中小企業はワンマン経営の傾向が強いので要注意です。
創業者が一代で会社を大きくしてきたので「社長は神様」といった風潮がある。ワンマン社長はカリスマ的な経営力を持っている反面、社員を動かすためのマネジメント力はゴミです。こんな社長の下では新人の意見なんて1mmも通りません。
「気に食わないなら辞めろ」
マジでこんなこと言ってくるのでワンマン社長は要注意です。
気になる会社の社長がワンマンでは無いか。口コミサイトやエージェントで裏事情を確認しましょう。
ブラック企業の対処法
今の会社がブラックなんだよ…という方も多いと思います。そんな方に向けて対処法を2つ紹介します。
1.転職市場を見渡す
まずは情報収集。
ブラック企業に残る・残らないどちらにせよ転職市場を見渡すことが大事です。あなたの立ち位置や次の行動が見えてきます。
自分が狙える年収
業種を変えるべきか
いちいち調べるのは面倒くさい…すぐに辞めたい…!という方が多いと思いますがここは外せないステップです。
適当な会社に転職してあなたの価値を下げるのはもったいない。せっかく転職できてもすぐに不満が爆発しそう…といった状況を避けるために転職市場を調べて視野を広げましょう。
2.転職する
市場を見渡して、どう感じるでしょうか。「意外と今の会社で良いかも」「やっぱり残って頑張ろう!」と思うなら良いですが、それ以外の方は転職一択です。
正直、個人的にはブラック企業に在籍している全ての方に転職をオススメしたい。言い方は悪いですが「バカは死なにゃきゃ治らない」です。企業の体質は簡単には変わりません。条件や待遇の良い会社を見つけてサッサとおさらばしましょう。
「プロジェクトが途中だから」とか「次の担当が苦労する」といった情けは一切無用です。非人道的な会社よりも、あなたの健康やメンタルの方が100倍大事です。
転職活動は大きな労力を使うので大変だと思いますが、行動しないと現状は変えられません。今の会社がブラックだと認識しているなら未来の自分のために頑張って転職に踏み切りましょう。
建築業界に特化したエージェント
駆け込み寺:労働基準監督署
ブラック企業に苦しんでいる方は労働基準監督署(以下”労基”)に相談するのも有効です。
ぼくは29歳まで「労基に行く人なんてドラマの世界だけ」と思っていましたが、なんと自分が相談に行く羽目になりました。なぜ労基に駆け込んだのかと言うと、ブラック工務店から退職したときに最後1ヶ月分の給料が未払いでした。
1ヶ月分の給料って大金なので一大事です。二度と顔も見たくない社長にわざわざ電話で催促しましたが「辞めたやつに払う給料は無い」なんて訳の分からないことを言うので労基に駆け込んで相談しました。
労基は効果バツグンでした。どうやらブラック企業は労基に弱いらしく、その社長も労基から連絡が行った後は振込に応じてくれて事なきを得ました。
今では話のネタですが当時は本当にキツかった…。
こんなん普通に法律違反です。もし同じようにブラック企業に苦しめられている人がいたら問答無用で労基に駆け込んでください。
まとめ
ブラック企業を見分けるコツ
残業多すぎ
手当が無さすぎ
売りが抽象的すぎ
精神論が横行しすぎ
間口が広すぎ
ワンマン経営すぎ
少しでも参考になれば幸いです。
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