12条定期報告(建築物)の講習に行ってきました
正式名称:特定建築物調査員
始めて受けたので不安でしたが何とかなりました。事前に勉強しなくても終了考査は乗り切れます。せっかくなので情報をまとめます。
12条定期報告とは
車でいう車検みたいなものです。ホテルや老人ホームのように不特定多数が利用する建物(特定建築物)は定期的に調査・報告をしないといけません。
これは建築基準法第12条に定められているので「12条定期報告」と呼んでいるんですね。
受講資格
建築系の学歴や実務経験が必要になります。建築士で無くても受講できるみたいですね。必要な実務年数は条件によって変わるので詳しくはコチラ(国土交通省HP)をご参照ください。
ぼくは実務経験だけでは必要年数が足りなかったので、学歴も証明する必要がありました。卒業証明書を取り寄せないといけなかったので書類の準備が面倒でした。
ちなみに受講料は52,800円(税込)です。
…いや高!
テキスト代(2冊)が含まれているとは言えぼったくりな気がします。マイナー資格って受講料が高騰するものなんですかね…。
①講習
講習はwebで受講できます。最近は対面ではない講習がスタンダードになってきましたね。
講習の内容は難しくありませんが、動画がとにかく長いです。再生時間が合計で22時間あります。「もっと端的に話してくれよ…」と100回思いました。
オマケに倍速再生ができないという鬼畜仕様なので、もし受講する方がいたら注意してください。1週間ぐらいかけないと受講完了できません。ぼくは他の作業をしながら聞き流していました。
②終了考査
講習を受けた後は終了考査です。終了考査は会場で受講します。テキスト持込み可なので、事前に勉強しなくても大丈夫です。30問(4肢)を2時間で解くのですが、内容は難しかったです。
不燃材料は有機物を含まないか
敷地内通路の調査は目視で良いか
こんな感じの問題が続きます。意外と難しいですよね?テキストで調べないと分かりません。
4肢の問題が30問あるので合計120肢と、かなりのボリュームです。テキストを頑張って調べたらあっという間に2時間が過ぎた、という感じでした。
必須:テキストにフセン
やはりテキストにフセンは大事です。ぼくはほぼノー勉強で考査に臨みましたが、テキストにフセンを貼っていたおかげで何とか乗り切れました。
目次から該当ページを探すという作業を何度も繰り返すので、本当フセンだけは準備しておいた方が良いです。
まとめ
少子高齢化の影響で既存建物の活用が注目されています。今後のスタンダードになるかも知れないので、そっちの分野に興味がある方は受講して損はないと思います。
…とオススメしていますが、ぼくは受講するまで知らない資格でした。てっきり「4~5人しか受講しないんだろうな」と思いながら会場へ行きましたが、50人ぐらい受講者がいて普通に驚きました。
作業服の人が多かったので、現場系の会社が積極的に取るみたいですね。ご自身の仕事に必要かどうかは会社の方針に左右されますが、将来的に役立つのは間違いないと感じました。
最後までご覧いただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。
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